三回目のデート
「……だからぁっ!!!!
大事な彼女とぉ!!!!
これからっ……
デートだっつーのぉーーーー!!!!」
「っ!!」
突然、誰かの怒鳴り声が広場中に響き渡り、辺りが、シーーーーン……と静まりかえった。
……なっ……何?今のすごい怒鳴り声。
大事な……彼女?デート?
ナンパの二人組もその声に唖然とし、私を掴んでいた手が自然と離れた。
広場中の人々が、声がした方を見たまま一時停止……。
私も驚きつつも、そうっと見てみた。
すると少し離れたところに、女性に囲まれた一人の男性が、はぁっはぁっと息を切らしている。
……あ、あれ!もしかして……
ごっ……後藤先輩!?