三回目のデート
「映見、大丈夫?何もされなかった?」
「は、はい、大丈夫です……ありがとうございます。
先輩、すごいですね。あの二人をアッサリと追い払って……」
と笑ってみせる映見だけど、胸元に当ててる右手をよく見ると……
少し、震えていた。
大丈夫……なわけないよな。南琉じゃあるまいし。何もされなかったとは言え、怖かっただろうな。
あー、悔やむっ……逆ナンに苦戦してる場合じゃなかった。もっと早く助けに行けたら……って、後悔ばかりしててもしょうがない。