三回目のデート


「たっ……たぁー……い、へん……」

「……大変?」

「そっ、そう!
 大変っ……お忙しい中、お時間作っていただきまして……まことに、ありがとうございます……」


 と、テーブルに顔が付くぐらい、深々と頭を下げた。

 心臓バクバクで、そのまま顔を上げれず……。


「っ、ははっ!何、そのスピーチ的な。そんなご丁寧に言うほどのことじゃないっしょ!
 こっちこそ、ありがとうございます」


 あー、違うんです!こんなスピーチ的なことを言いたかったワケじゃないんです!

 やっぱ私……ヘタレ女子?

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