三回目のデート
*


 レストランを出た後、いろんなお店を見てから、また外を歩き回っていた。

 引き続き、手繋ぎで……。


「ホントにいいんですか?食事代、いつも出してもらってますが……」

「いいってー。気にしない気にしない。
 そのかわり、俺が極貧になった時は助けてね、映見ちゃん♪」

「ぷっ……わかりました。その時は助けますね」


 先輩、おかしい~。

 楽しいんだけど……手を繋ぐの慣れなくて、何気にドキドキしっぱなし。

 先輩の手が、大きくてガッシリしてるから余計に……。

 高校で手当てした時も密かに思ってたけど……腕も程よく引き締まってた。

 やっぱりサッカーをやってるだけあって、体が鍛えられてるって感じがする。

 そんな先輩にもし……抱きしめられたりしたら力強そう……って、何考えてるんだろう、私っ!

 昨日からずっと冷やかされっぱなしだったからか、要所要所で邪念がーっ!……

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