三回目のデート


「……はぁっくしゅんっ!」

「っ!!」


 思わずバッと手を引っ込めた。


「あ……すみません。勢いよくクシャミしちゃって……ふふふっ」


 と映見は照れ笑いした。

 あぁ……ビックリした……。


「そ、そう……だ、大丈夫?」

「はい」


 思えば海風が結構あるし……ちょっと寒いかもな。


「じゃあ……乗ろうか」

「ありがとうございます!わぁ~楽しみです!」


 あ~あ……抱きしめるタイミング、すっかり失ってしまった。映見も、そのことに気づいてなさそうだし……

 なんか、一人で盛り上がってて気恥ずかしいな。

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