三回目のデート


〈いつかお会いしたいです。今度ぜひ、家にも遊びに来て下さい。父も母も、映見さんに会ってみたいと申してました。〉


 ……ご家族とご対面?

 い、いいのかな……会ってみたいなんて、すごい光栄なことだよね。


〈映見さんとお付き合いを始めてからの兄は、ずっと幸せそうです。
 あんなに兄を幸せな気持ちにしてくれている映見さんには、家族ともども、本当に感謝しています。〉


 南琉ちゃん……それは、私もそうなんだよ。

 先輩と想いが通じ合ってから、私はすごく幸せ。先輩のおかげで、世界が明るく見えるんだよ。


〈妹の私がこんなことを言うのもなんですが、兄は男前で明るく人懐っこい性格が故に、たくさんの女性からも人気のある方です。
 それでも兄は、何がなんでも映見さんだけです。映見さんにも、ずっと兄のそばにいてほしいです。〉


 あ……思わず、涙が込み上げそうになっちゃった……

 先輩の妹さんに、ここまで言ってもらえるなんて……

 私ってば、すごい幸せ者だよね。

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