三回目のデート


〈これは、学校の保健の授業で、私達生徒に配られた物です。
 使用期限があるようですし、私には当分必要性を感じないので、映見さんと兄でお使い下さい。

 それでは、失礼致しました。 南琉〉


 これで、シメ!?

 ちょっと待って南琉ちゃん!

 私達も必要性を感じないんですけどっ!あ!や、やだっ!私ったら『私達』だなんてっ!

 一人で勝手にパニックになってきてる。

 ど、どうしよー……こんな物を、先輩の妹さんからもらっちゃうなんて!コレを持ったままデートの続き、する!?

 でも、捨てることも出来ないし……

 あぁ~、どうすれば……

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