三回目のデート
少し経って映見が「お待たせしましたー」と、戻ってきた。
座るなりコンビニの買い物袋をガサガサとあさると、俺に向かって「はい、どうぞ」と差し出してきた。
映見が手に持っていたのは、缶コーヒーだった。
しかもこれ、前に俺が好きだと言ってたカフェオレ……
「ささやかなお礼です。あと、ガムもありますので、必要な時は言って下さいね」
「……ありがとう、映見」
そんな些細なことを覚えててくれたうえに、こんな風にさりげなく気づかってくれて……俺、メチャクチャ嬉しいんですけど……これ、泣いてもいいですか?