三回目のデート


「映見、ごめんっ……」

「いいえ、私こそっ……」


 俺は、落ちた缶コーヒーを取ろうと映見の方へ屈んだ。

 映見も、缶コーヒーを取ろうとして前に屈んだ。


 それが、ほぼ同時だった。

 自然に顔が近づいて……

 映見の頬に、俺の唇がトンっと触れた。


(………………え?)


 お互い見つめたまま、固まった。


 ……マジか。コレって……

 キス……したことになるんじゃ……

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