三回目のデート


「映見っ!」

「は、はいっ!」

「出発しようっ!なっ!」

「そ、そうですねっ!えっと、つ、次はどこへ?」


 明るく振る舞おうとするも、どことなく会話がぎこちない。


「そうだな……次は東京の街をぶらぶらとドライブして、えーと、それでさー……」


 と、車を動かすつもりが、なぜかワイパーを動かしてしまった。

 あれ?


「……あの、先輩?……」

「あ……アハハッ!古典的な間違い方しちゃった!えーと……」


 と、次はなぜか、ライトを付けてしまった。

 うわ、やっば。どうしていいか、わからなくなってきたぞ。

 どこがリードしてんだよ!しっかりしろ!

 けど、全くもってしっかり出来ず「えーとえーと……」と、迷いまくっていた。

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