三回目のデート
「……先輩、あの……大丈夫ですか?」
映見……心配そうだ。
ホントならここで『大丈夫大丈夫!心配ないさ!』とか言えればいいんだけど……
正直、無理だ。
「……ごめん。大丈夫じゃないみたい。もうちょっと落ち着いてから、運転するよ」
「……はい」
映見は、恥ずかしそうにうつむいた。
はぁ……ホントにまいった。
想定外のキス。まだドキドキしてるし。
こんなんで、よく『キスはしたい』って思ってたよな。
けど、こんな気持ちでさえ……
すごく幸せに感じてしまう。