三回目のデート
最終話 思い出の場所

須藤映見

*


 先輩は、目的地の駐車場に車を止めた。


「……着きましたね」

「着いたな。いやぁ、しかし良かったー。無事に無事故で」


 先輩は心から安堵した様子で、ハンドルにもたれ掛かった。


「先輩、ありがとうございます」

「うん。どういたしまして♪」


 疲れてるのに……

 それでも笑みを浮かべる先輩に、胸がキュンとした。


 ドライブの最後にたどり着いたのは……

 私と先輩が、初めて居合わせた場所。

 隣町の公園。うちの近所と秋高のちょうど中間地点にあたる町にあった。

 車から降りて外に出た。

 一回しか来てないけど覚えてる。すごく懐かしくて、胸がときめく。

 もう夕方前。外はうっすらオレンジかかってるものの、まだ大分明るかった。日がだんだんと長くなってきてるみたい。


 二人で公園内に入り、ゆっくりと歩いていくと……

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