三回目のデート


「ありがとうございます。次回作、決まりました」

「もう、バカにしてるっしょー」


 ぷっ……先輩、女の子みたいに頬を膨らませてる。


「アハハ、そんなことないですよー」

「いーや、してる。それなら……こうしてやるっ」

「わっ!ちょっと、先輩!?何するんですかっ!……」


 先輩が私の右手を掴み取りそのまま引っ張ると、背を向けた。

 ウソ。チカラが強すぎる!腕がしっかりと脇に挟まれて、身動きがとれないし抜けない!

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