三回目のデート
*
二人で公園内を歩いてると、池にさしかかった。すぐに一回り出来るぐらいの、こじんまりとした池だった。
さっきの広場とは違って、人の気配がなく、ひっそりとしている。
「たくっ……とんでもないヤツだな。人の気持ちを、何だと思ってんだ!」
私から春樹君のことを聞くと、先輩は腹ただしくした。
「脅しじゃなくて、ホントにボールをぶつけてやれば良かった」
「先輩……」
「あ……ごめん。こんなこと、言うもんじゃないよな。曲がりなりにも、映見の初恋だったわけだし……」
「気にしないで下さい。私も……正直ムカつきましたから」
「……あは、そっか」
二人でクスクスと笑った。
二人で公園内を歩いてると、池にさしかかった。すぐに一回り出来るぐらいの、こじんまりとした池だった。
さっきの広場とは違って、人の気配がなく、ひっそりとしている。
「たくっ……とんでもないヤツだな。人の気持ちを、何だと思ってんだ!」
私から春樹君のことを聞くと、先輩は腹ただしくした。
「脅しじゃなくて、ホントにボールをぶつけてやれば良かった」
「先輩……」
「あ……ごめん。こんなこと、言うもんじゃないよな。曲がりなりにも、映見の初恋だったわけだし……」
「気にしないで下さい。私も……正直ムカつきましたから」
「……あは、そっか」
二人でクスクスと笑った。