三回目のデート


「そうは言っても映見……やっぱりショックだっただろう?」

「……はい。確かにショックだったし、悲しかったです。初恋のコがあんなに性格悪かったなんて……。
 でも、ホントにもういいんです。私には今……ジャージの王子様がいますから♪ふふふっ」

「映見ちゃーん、またそれー?」


 と言いつつも笑う先輩に……

 想いが溢れそうだった。


(俺が……絶っっ対に渡さないし)


 さっきのセリフが……胸をギュッとさせる。


 ふと足を止めて、先輩も止めた。


「……映見?どうした?」

「…………っ」


 私は……先輩の胸に埋もれるようにすがった。

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