三回目のデート
「いっ……いやぁーーーーっ!!」
すぐに先輩から離れて、池の手すりに捕まりながら座り込んだ。
ウソウソウソッ!!
いやだぁっ!!
せっかく名前を呼べたのにっ!!
どうしよー、なんて余計なことを言ったんだろう!!
絶対言わないって思ってたのに、言っちゃうなんてっ!!
さっき、キス出来なかったことにガッカリしたから!?本能が言わせた!?
にしてもだよぉーーっ!!
「あのー……映見……ちゃん?……」
「先輩!違うんですっ!今のは、昨日友達がふざけて言ってたことを思い出したら、つい口から出ちゃって……ホントは違うことを言いたかったんです!ごめんなさーい!!」
もう、先輩の顔が見れないー!!
誰かっ……私を池に落としてーっ!!