三回目のデート


(……先……輩っ……)


 そっと顔が離れると、先輩は私を胸に押しつけて抱きしめた。

 胸に埋もれると、先輩の心音がハッキリと聞こえてくる。

 私と同じぐらいのリズムで鳴り響く……

 気持ちが、一緒になったみたい……。

 私は離れたくなくて、胸にギュッとしがみついた。

 先輩もそれに答えるように、更にギュッと抱きしめた。

 雰囲気が、一気に甘くなった。

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