三回目のデート


「……聞いても、笑いませんか?」

「……うん」

「……ホントは…………『好き』って……言いたかった……んです……」


 心臓をバクバクさせながら言うと……


「……はぁ~~……それ、全然笑えないから。

 どっち聞いても俺……萌え死にからは逃れられなかった」

「先輩…………っ」


 先輩は、唇をさっきよりも強めに重ねてから……


「俺も……好きだよ」と、ささやいた。


 あぁ、私……もうダメかも。

 こんなに心臓を使い過ぎたら……

 萌え死にどころか、

 ホントに死んでしまいそう。

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