三回目のデート


「こっの、クソ坊主っ!!」

「わっ、ちょっと崇!」


 思いっきりゲンコツしてー。

 あぁ冬馬君、痛そう……


「いってぇなっ!!何すんだよ、崇!!」

「前にボールをぶつけられたお返しも含めてだ!!たく、人の彼女を奪い取るって、どんだけだ!!
 それに、『崇』って呼び捨てにすんなって言ってんだろうが!!『崇お兄様』と呼べ!!」

「誰がライバルを『お兄様』だなんて呼ぶもんかっ!!」

「何がライバルだ!!青二才がっ!!」

「二才じゃねぇ!!オレは10才だぞ!!」

「そういうことを言ってるんじゃねぇよっ!!」


 私は口を押さえて吹き出した。

 口ゲンカしてるけど、息ピッタリ。

 二人で漫才でもすればいいのに~!

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