三回目のデート


「……映見」

「……やだ。何、その目……」


 目を細めてジロリと見てくる……。


「やけに嬉しそうじゃないですかぁ。えぇ?」

「ふふふっ、だって冬馬君ってば」

「ダメだからなっ」


 崇が私を遮って言ってきた。


「……え?ダメって?」

「冬馬のこと……好きになったらダメだからなっ」

「……はい?」


 ちょっと、崇?

 これ、本気で言ってる。


 相手は小学四年生なのに……

 崇だって『青二才』とか言ってたのに……

 本気でヤキモチやいてる。


「っ……」

「……映見?」


 肩が小刻みに揺れてきた。

 笑ったら悪いのはわかるんだけど……

 もうダメ、限界!

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