三回目のデート
そして……もう一つ。
一個前にスライドさせる。
その画面になった途端……顔がだらしなくなりそうだった。
実は、本人の許可もなく撮った画像がある。
それは……映見の寝顔だった。
そのデート帰りの電車の中で、俺の肩に寄り添い、気持ち良さそうに眠ってる姿が……萌えてしまった。
気づけば俺はスマホを取り出し、映見に向かって、カシャッ……としていた。
「……………………」
振り返ると、罪悪感が芽生えてきた。
今思えば、これって……盗撮ってヤツ?
いや……いいよなっ?決して悪用するわけじゃないんだ。ただ、自分が癒されたいだけなんだっ。
と、自分に言い聞かせた。