三回目のデート


「こりゃあ、ファンにはバレたくないわ、絶対に。バレたら映見……ボッコボコにされちゃうよぉ~」


 果奈は、自分のことのように怯えた。


「どうだろう……やっぱりそうなるのかなぁ……」


 例えボコボコにされたって、先輩と別れたりしない。

 だって……やっと、心から好きだと思える人と出会えたから。

 そう簡単に離れたりはしない。


「……映見」

「ん?」


 果奈は急に真面目な顔して、私の両肩に手を置いた。

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