三回目のデート
「何かあったら、私に遠慮なく言うんだよ。
私は、何がなんでも、映見の味方だから。ね!」
「果奈……」
まるで気持ちを察したかのように、果奈が励ましてくれた。
「いざとなったら、カレが剣道で助けてあげるから。私も竹刀を借りて戦うし!」
果奈が、剣道~?
思わずプッと吹いた。
「ありがとう、果奈」
なんて可愛らしい用心棒なんだろう。
けど、ちょっと感動しちゃった。
そうだよね。
私には味方もいるし。
それに……先輩だっている。
先輩だったら、遠くからでも助けてくれそう。
ふふっ、なんかそう思えるから、
離れていても心強く感じる。
「じゃあ、映見。華の金曜日だし、話の続きはスタバでゆっくりのんびりとしますか!」
「……うん!」
私と果奈は楽しみに思いながら、美術室を後にした。