三回目のデート
第三話 デート当日

須藤映見

*


 うーーーーん……。

 早く目が覚めた私は部屋で一人、姿見とずっとにらめっこをしていた。

 ……なんか、自分じゃないみたい。

 このデート服を着て何度も見てるけど、なかなか慣れない。

 ワンピースの丈も、膝上なのに短く感じる。

 どっ、どうしよ……この姿を、もうすぐ先輩に見せると思ったら、すごいドキドキしてくる。

 先輩……何て言うかな……。

 笑うかな。

 それとも……『似合うよ』……とか?

 わっ……想像しただけで顔が熱いっ!

 そっ、そうだっ!髪結わこう!髪、髪!

 シュシュを手にしてドアを開けた。

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