生まれ変わっても。【完結後編集中】
「小夜は進路どうすんの?」
「進路?そこら辺の近い所にでも行こうかな。とりま公立だよ」
「そっか…小夜頭良いから上の高校行けんだよね…何でこんなに人間って差があるんだ!?」
私の前で口を尖らせて愚痴を零すのは小学生からの友達。
“優等生”の私を妬む事なく、
自然に隣に居てくれている存在だった。
「ねぇ。塾行ってないんでしょ?
なのになんで成績オール5も取れんの?
バカなの?」
「オール5ではないって。
親に…迷惑掛けたくないから。
自力で勉強だね」
「はぁ…そっか…いいな…」