生まれ変わっても。【完結後編集中】





「小夜…こっち」


「なに…?」



わんわん泣いている私に、

一番上の姉が声を掛けてきた。



彼女の指差す方向には、


大好きな彼。



彼は妹を庇うように抱いて、


亡くなっていた。




竹槍で突かれ、

肺に穴が開き、

苦しみながら逝っただろうと

里一番の医者が言っていたのを覚えている。




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