ただ、逢いたくて
「ふぅ……ん…」
「……」
「あっ…やめ………ン…」
何故あたしがこんな状況になったかと言うと…
五分前――
あたしはあの状態のまま、昨日と同じく資料室に連れていかれた。
この教室…いつも鍵開いてるけど大丈夫なのだろうか。学校中の資料の全てがここにあるのに、なんて無防備な学校……
この高校を選んでよかったのか、と少し後悔してしまう。
どうしてここにしたのかと言うと、けいちゃんと同じ学校に行きたかったから
中学のとき、迷うことなく進路を決める紙に記入したが、周りからは猛反対されたっけ。
それは、あたしの頭があまりよろしくないからだけど。だから、受けなくても結果は決まっているとでも思ったのだろう…
けど、あたしの強運なおかげなのか、はたまた、けいちゃんに対する想いが伝わって奇跡が起こったのか……
どちらかは分からないがみんなの期待を裏切り、合格することができた。
そんなことを考えていると、ようやくあたしを降ろしてくれた。地に足がついているだけで、すごくほっとする……
ハズだったんだけど――
「なんで机の上なの…?」