約束の小指、誓いの薬指。
一旦離れた僕らの再会場所は川沿いの広場。
向かいにはクリスマスカラーに彩られた観覧車が色を変え、その光が川面に揺れる。
周囲にはほとんど人がいない穴場スポット。いるとしても自分達の空間に浸るカップルのみ。
誰も僕たちのことなど見ていない。
誰も僕たちのことなど気にしていない。
12月。
突き刺すような寒さに支配されているというのに、そのことを忘れさせるほどに繋がれた手からは安らぎを感じる。
僕よりも一回り小さな手を、僕の手が包み込んでいる。
まるで世界に2人だけのよう。
…ありふれたカップルと同じように、僕も周囲に目が向いていない。
向かいにはクリスマスカラーに彩られた観覧車が色を変え、その光が川面に揺れる。
周囲にはほとんど人がいない穴場スポット。いるとしても自分達の空間に浸るカップルのみ。
誰も僕たちのことなど見ていない。
誰も僕たちのことなど気にしていない。
12月。
突き刺すような寒さに支配されているというのに、そのことを忘れさせるほどに繋がれた手からは安らぎを感じる。
僕よりも一回り小さな手を、僕の手が包み込んでいる。
まるで世界に2人だけのよう。
…ありふれたカップルと同じように、僕も周囲に目が向いていない。