約束の小指、誓いの薬指。
誰の目にも明らかなほどに動揺の色を見せた私に、阿部さんは容赦無かった。
「あー、やっぱり名前は聞かされてるんだ?
それ、俺だよ。
大島ハルカって名前を騙ったんだ」
は…?
阿部さんが大島ハルカ?
大島ハルカが阿部さん?
…駄目だ。混乱して全く訳がわからない。
「どういうことですか?」
「そのままだよ?
俺が、適当に女の名前でファンを装って相葉愁に手紙を出した。
まずは婚姻届、次は写真。
俺さー、ああいうキラキラした男大嫌いなんだよね。
だから弱味握ってやろうと思って付きまとってたら彼女がいること判明して!
取り敢えず様子見でまずは婚姻届にしてみたんだけど、どうだった?
見知らぬ女から婚姻届を貰った相葉愁は動揺してた?」
阿部さんは薄く笑みを浮かべて、試すような目で私に問いかける。
「あー、やっぱり名前は聞かされてるんだ?
それ、俺だよ。
大島ハルカって名前を騙ったんだ」
は…?
阿部さんが大島ハルカ?
大島ハルカが阿部さん?
…駄目だ。混乱して全く訳がわからない。
「どういうことですか?」
「そのままだよ?
俺が、適当に女の名前でファンを装って相葉愁に手紙を出した。
まずは婚姻届、次は写真。
俺さー、ああいうキラキラした男大嫌いなんだよね。
だから弱味握ってやろうと思って付きまとってたら彼女がいること判明して!
取り敢えず様子見でまずは婚姻届にしてみたんだけど、どうだった?
見知らぬ女から婚姻届を貰った相葉愁は動揺してた?」
阿部さんは薄く笑みを浮かべて、試すような目で私に問いかける。