約束の小指、誓いの薬指。
嬉しドタバタ誕生日
9月1日午後11時45分。
電波時計が1秒1秒進んでいくのをじっと見ていた。


あと15分で私の誕生日が訪れる。22回目となっても特別な日は待ち遠しいもので、自分で自分にプレゼントとして買った腕時計を机に置いて、その時に備える。


部屋には1人。
残念ながら愁くんは明日1日仕事が詰まっているらしくて会えないけど、さっき電話でプレゼント用意してるからねと言ってくれた。
何をくれるんだろうと気になるけど、それは会ったときのお楽しみ。


普段はあまり見ない深夜番組の音が響く部屋のなかで、くつろぎつつも12時になる瞬間を見逃さないように時計から意識を離さない私。我ながら、雰囲気も何もあったものじゃないと思うが、1人なんだから何でも有りだ。
< 15 / 202 >

この作品をシェア

pagetop