約束の小指、誓いの薬指。
「そうやって言ってくれるのはありがたいけど、僕にそんな感情を向けていては時間の無駄だよ。
僕には心に決めた人がいるんだから」


「わかってます。
だけど、私には相葉さんしかいないんです!

それに…、今の彼女といつまでも続くかどうかなんてわからないじゃないですか」


う…。
なんだよ、その今の僕達の関係を見透かしたような言葉は。


「彼女さんと何かあったときに、チラッとでも私のことを思い出してくれたら、嬉しいなと思ってこんなことをしてるんです。

それとも、今の彼女と別れても私には可能性ありませんか?」


だから、やめてくれ。
続くかどうかわからないとか、別れたらとか、そんな話をしないでくれ。
そんなこと考えたくもない。
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