約束の小指、誓いの薬指。
待ってましたとばかりに、扉のすぐ目の前に綾が立っていた。


「おじゃましまーす。
なんか凄い慌ててなかった?私たちに見られたくないものでも置いてたの?」


先頭で入ってきた綾はスタスタとリビングまで進む。


「まさか。
本当にすごく散らかってたから」


綾に続いて皆が入っていく。
洗面所の前を1人1人が達度に、不測の事態が起きて開けられやしないかと気が気じゃない。
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