約束の小指、誓いの薬指。
それから30分、ガヤガヤとお喋りを楽しんでいた。


「凛音ー、トイレ借りるね」


「はーい」


綾が立ち上がって廊下に出た。
30分間気を張ったままでいるとさすがに疲れてくる。


「トイレってここだったっけー?」


綾の声がしてリビングの外を見る。


…あ!
綾が手を伸ばしているのはトイレの扉ではない。そこを開けたら洗面所になっている。というか、愁くんが隠れてる!
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