約束の小指、誓いの薬指。
「まず、お名前を聞かせてもらいましょうか」
「え、えと…久我、凛音です」
「久我凛音さんですね。
え、久我っていう名字はうちの先輩にもいますよね。
あのー、怖いキャラクターをよく演じるねー、あの人ですよ。
もしかして、親戚だったりします?」
村上さんは声優である叔父の声真似をして会場を盛り上げている。叔父のことを知っている観客も多いらしい。
でもこの場合私はどうしたら良いんだろう。親戚ですなんて言ってしまっていいのだろうか?
いや、言いたくない。
どこで愁くんとの関係がバレるリスクのある発言は極力避けたいというのが本音だ。
「え、えと…久我、凛音です」
「久我凛音さんですね。
え、久我っていう名字はうちの先輩にもいますよね。
あのー、怖いキャラクターをよく演じるねー、あの人ですよ。
もしかして、親戚だったりします?」
村上さんは声優である叔父の声真似をして会場を盛り上げている。叔父のことを知っている観客も多いらしい。
でもこの場合私はどうしたら良いんだろう。親戚ですなんて言ってしまっていいのだろうか?
いや、言いたくない。
どこで愁くんとの関係がバレるリスクのある発言は極力避けたいというのが本音だ。