君からもらったチョコレート
1つのチョコレート
何げない日常。ある日を堺に声が出なく
なった。ううん、でなくていいんだ。
そして、声が出ないせいでいじめられたん
だ。それは、自分自身への罰…なのかもし
れない。
そんな毎日がつまらない生活が、たった1つのチョコレートでこんなにも変わるなんて、思ってもみなかった。
学校行く前に、写真立てに手を合わせる。
・・・ごめんね。ずっと大好きだよ。
そうやって心の中でつぶやくのが毎日の日課。
私は足元に置いておいたスクールバックを持ち急いで駆け出した。
学校に早めに登校し、毎朝自分の机とイスを探す。
はぁー。今日はどこにあるんだろう。
いつもいつもされてるから、のんきにそんな事が思えた。
私は、今まで隠されていた場所を駆け回っていく。
廊下、階段、隣の教室…。
今日は新しいとこか。なかなか決まらずトイレに行ってみると、そこには自分の机とイスがあった。
あ、こんな所に。私は教室の後ろから机とイスを運び、座った。そしてヘッドフォンで耳をふさいだ。
続々と教室に人が来るのが分かった。そして、斜め後ろの席…桃井 佳奈子が入ってきた。そう、この人がいじめのいわゆる“リーダー”ってやつ。金持ちの令嬢様でご立腹だ。
「なんか、斜め前から変な匂いするー」
「くさーーーぃ。」
佳奈子が言い出した。そして、みんなも楽しそうに言い出してくる。
くさいって。あんたらが元々トイレに隠したんが悪いじゃん しかも、くさくなかんないのに。 声が出ないくせに何度も呟いて、気持ちを楽にする。
まだかなー。早く帰りたいなー。
って言ってもまだ始まったばかりだ。
そもそも、いじめられた理由ってなんだろぅ。私は教科書を開いたまま授業にも集中せずそんな事を考えていた。
あ。そーだ。こんな姿だからか。
私の姿は地味。腰近くまであるストレートな髪の毛をおさげにし、メガネをかけ、スカートも校則に違反しない長さにしてある。そして、失声症これもあるだろうなー。声を出せない事に面白がっているんだろう。
まぁ、そんな理由だろうなーと考た。
ホームルームが終わると急いで学校を後にした。そして、毎日持っている大好きなチョコレートを食べる。これも日課になっている。
・・・が。
チョコがなぃ?どこかに落としてしまったんだろうか。しょぼんとしながら帰ってると、後ろから肩をトントンとされた。
急にされたので肩がびくってなってしまった。
「あ。脅かしてしまってごめん。これ、落とした」
なんだかぶっきらぼうだが、背の高い男の人が、なかったはずのチョコを渡してくれたのだった。
なんて優しい人だろうと思っていたら、
「別に優しくなんかない」
え。もしかして心を読まれた!?
「読めるわけないだろ。」
え。またまた??
「おまえが分かりやすいだけだ(笑)」
不意に笑った顔が凄く可愛らしくて、かっこよかった。
「あ。そーだ、もし良かったらこのまま一緒に帰らねぇ?」
私は、頷いた。
一緒に帰っている時に、私は失声症だって事をノートに書いて見せた。
彼は驚いていた。でも、その後優しく笑いかけて
「いつか俺がお前の声をだしてやる」
って言ってくれた。
正直無理だって思ったけど、少し希望をもってみたいとそう思った。
(そーいや、あなたの名前を聞いてなかった。)
ノートに書き込み彼に見せた。
「俺は、藍沢 俊。 アイザワ シュン 高3まぁ、よろ」
(藍沢くんか!私は、桜葉 茜。 サクラバ アカネ 高1よろしくです!)
(先輩だったんだね。敬語使ってなくってごめんね?)
と書いて見せた。
藍沢くんは、キョトンとしていた。
何、キョトンって。可愛い…。
「敬語なんて使う必要ねーだろ。後、俺は可愛いくないから。」
あ、またバレてたか。(笑)
まぁ、いっか!
なんだか、今日はとても楽しい帰り道になったし、チョコも美味しかったし♪
「なぁ。これから一緒に帰らねぇーか?」
うそ。今なんて…これから一緒に帰る?
嬉しすぎだよ。行きたくない学校でも、頑張っちゃうよ。
(うん。帰る)
と見せた。
「いちいち描くのめんどいだろ。メールでしよ」
帰宅後、急いでケータイを目にしメールを送ろうとした。
誰かにメールを送るなんて・・・何年ぶりだろうな。もぅ、1年間ぐらい使ってなかったか。ケータイの画面では楽しくピースをしている自分がいた。
なんだか、思い出したくない辛い思い出もよみがえってきた。
すると、びっくりなことに向こうからメールが来た。
“藍沢 俊です”
え?たったこんだけ?(笑)
思わず吹き出しそうになった。
“桜葉 茜です。今日はありがとう”
送信っと。
“うん、んじゃまたな”
藍沢くんってクールだなー(笑)
またな…か。
なんだか、頑張れるな。
なった。ううん、でなくていいんだ。
そして、声が出ないせいでいじめられたん
だ。それは、自分自身への罰…なのかもし
れない。
そんな毎日がつまらない生活が、たった1つのチョコレートでこんなにも変わるなんて、思ってもみなかった。
学校行く前に、写真立てに手を合わせる。
・・・ごめんね。ずっと大好きだよ。
そうやって心の中でつぶやくのが毎日の日課。
私は足元に置いておいたスクールバックを持ち急いで駆け出した。
学校に早めに登校し、毎朝自分の机とイスを探す。
はぁー。今日はどこにあるんだろう。
いつもいつもされてるから、のんきにそんな事が思えた。
私は、今まで隠されていた場所を駆け回っていく。
廊下、階段、隣の教室…。
今日は新しいとこか。なかなか決まらずトイレに行ってみると、そこには自分の机とイスがあった。
あ、こんな所に。私は教室の後ろから机とイスを運び、座った。そしてヘッドフォンで耳をふさいだ。
続々と教室に人が来るのが分かった。そして、斜め後ろの席…桃井 佳奈子が入ってきた。そう、この人がいじめのいわゆる“リーダー”ってやつ。金持ちの令嬢様でご立腹だ。
「なんか、斜め前から変な匂いするー」
「くさーーーぃ。」
佳奈子が言い出した。そして、みんなも楽しそうに言い出してくる。
くさいって。あんたらが元々トイレに隠したんが悪いじゃん しかも、くさくなかんないのに。 声が出ないくせに何度も呟いて、気持ちを楽にする。
まだかなー。早く帰りたいなー。
って言ってもまだ始まったばかりだ。
そもそも、いじめられた理由ってなんだろぅ。私は教科書を開いたまま授業にも集中せずそんな事を考えていた。
あ。そーだ。こんな姿だからか。
私の姿は地味。腰近くまであるストレートな髪の毛をおさげにし、メガネをかけ、スカートも校則に違反しない長さにしてある。そして、失声症これもあるだろうなー。声を出せない事に面白がっているんだろう。
まぁ、そんな理由だろうなーと考た。
ホームルームが終わると急いで学校を後にした。そして、毎日持っている大好きなチョコレートを食べる。これも日課になっている。
・・・が。
チョコがなぃ?どこかに落としてしまったんだろうか。しょぼんとしながら帰ってると、後ろから肩をトントンとされた。
急にされたので肩がびくってなってしまった。
「あ。脅かしてしまってごめん。これ、落とした」
なんだかぶっきらぼうだが、背の高い男の人が、なかったはずのチョコを渡してくれたのだった。
なんて優しい人だろうと思っていたら、
「別に優しくなんかない」
え。もしかして心を読まれた!?
「読めるわけないだろ。」
え。またまた??
「おまえが分かりやすいだけだ(笑)」
不意に笑った顔が凄く可愛らしくて、かっこよかった。
「あ。そーだ、もし良かったらこのまま一緒に帰らねぇ?」
私は、頷いた。
一緒に帰っている時に、私は失声症だって事をノートに書いて見せた。
彼は驚いていた。でも、その後優しく笑いかけて
「いつか俺がお前の声をだしてやる」
って言ってくれた。
正直無理だって思ったけど、少し希望をもってみたいとそう思った。
(そーいや、あなたの名前を聞いてなかった。)
ノートに書き込み彼に見せた。
「俺は、藍沢 俊。 アイザワ シュン 高3まぁ、よろ」
(藍沢くんか!私は、桜葉 茜。 サクラバ アカネ 高1よろしくです!)
(先輩だったんだね。敬語使ってなくってごめんね?)
と書いて見せた。
藍沢くんは、キョトンとしていた。
何、キョトンって。可愛い…。
「敬語なんて使う必要ねーだろ。後、俺は可愛いくないから。」
あ、またバレてたか。(笑)
まぁ、いっか!
なんだか、今日はとても楽しい帰り道になったし、チョコも美味しかったし♪
「なぁ。これから一緒に帰らねぇーか?」
うそ。今なんて…これから一緒に帰る?
嬉しすぎだよ。行きたくない学校でも、頑張っちゃうよ。
(うん。帰る)
と見せた。
「いちいち描くのめんどいだろ。メールでしよ」
帰宅後、急いでケータイを目にしメールを送ろうとした。
誰かにメールを送るなんて・・・何年ぶりだろうな。もぅ、1年間ぐらい使ってなかったか。ケータイの画面では楽しくピースをしている自分がいた。
なんだか、思い出したくない辛い思い出もよみがえってきた。
すると、びっくりなことに向こうからメールが来た。
“藍沢 俊です”
え?たったこんだけ?(笑)
思わず吹き出しそうになった。
“桜葉 茜です。今日はありがとう”
送信っと。
“うん、んじゃまたな”
藍沢くんってクールだなー(笑)
またな…か。
なんだか、頑張れるな。