『あの時、君は……』
当たり前だが、テニス部に休みはない。
土日祝日部活の日々だ。
テニス大好きっ子の俺だから、全然苦ではなかったが、俺目当てでテニス部に入ったやつは……

「彰君! 今度の日曜でかけない?」
「部活が……」
「そんなの休もうよ! たまには息抜きも、ね?」

あー、これだから嫌だ。
週末決まってこんな会話が飛び交う。
好きになってくれるのはうれしいんですが……俺は苦手です。
部活で俺がサーブ練習してる時に、話しかけられて、今めちゃくちゃウザい。

そんな時、俺に声をかけた女子の1人が大きな声をだした。

「いったぁい!!」

え? 俺何もしてないよ!?
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