『あの時、君は……』


「ん? 何?」
「香水買って?」

……なんとも、高いのを注文したもんだ……

「彰の香水、好きだから、それ欲しいんだ……」

俺の香水……3800円はするんだが……

俺は一瞬戸惑ったが、瞳に負けないくらいの笑顔を見せた。

「いいぜ」
「本当?」
「あぁ!」

瞳も俺も、にこにこだった。
楽しい買い物だ。


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