『あの時、君は……』

俺は、そのまま瞳を家に送った。

「彰にお願いがあるんだけど……」
「ん? なんだ?」
「明日、私の見送りに来てくれる?」
「もちろんだ! 何時?」
「四時半」
「……朝の?」
「うん」

早い!!
俺、起きれるかな……?

いや、そんなこと言ってらんねー!

「わかった! 遅れずに行く!」
「約束だよ!」
「あぁ!」

その日は、そう言って、瞳とわかれた。

家路を辿る俺は、なんだかかなり寂しかった。
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