『あの時、君は……』
=運命の日=
俺の部屋で携帯のアラームがなった。
体がだりぃ……
ん? あー、もう朝か……
でもまだねみーし……もう一眠り……
ふと、カレンダーが俺の目の中に飛び込んで来る。今日の日付に赤く丸印で括ってある。
あれ? 今日なんかの記念日だったっけ……? 俺なんで今日丸つけてんだ?
しばらくぼーっとして思考回路を巡らせる。
「あ!!」
俺は、大声をだしてしまった。
「ヤッベ……、もうこんな時間かよ!?」
俺は、わずか7分ですべての準備をこなさなければならないという、あまりにも過酷な状況を強いられていた。