『あの時、君は……』


俺は、悲しくなった。

「ん? 漕ぐの遅くなったよ! 気合いいれて漕げ~」

後ろからは瞳の楽しそうな声。

「かしこまりましたぁ~!」

ムキになって俺は必死にペダル漕いだ。
瞳が後ろに居なかったら俺は絶対こんなに頑張らないのに……

……やっぱり瞳の存在は俺にとって大きいものだ……

付き合い始めた当初は、こんな感情、絶対おきっこなかったのにな……


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