『あの時、君は……』
俺はいきなり胸が締め付けられたようになり、喉の奥が熱くなった。

堪えきれぬ思いが溢れてくる。

泣いちゃ駄目だ……

泣いちゃ駄目だ……

泣くな俺……!

必死に自分に言い聞かせ、俺は瞳に顔を見せないよう、ただうつ向いていた。





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