『あの時、君は……』
「はい、続いては、なんとこの春、国家試験に合格し、晴れて弁護士になった女の子の紹介です! 皆覚えているかな!?」

回りの人が一斉にどよむ。
口々に
「誰?」
やら
「そんな人いた?」
という疑問が出ている。
俺も弁護士になった友達なんかしらなかった。
司会のやつは、もったいづけて、その女の名前を言った。
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