『あの時、君は……』
瞳の少し抜けている所、その1
『押し』
というものを知らない。
いつも俺が否定しようとすると、
『引く』

だが、その引きに、俺は弱かったりするんだよなー……
馬鹿だな、俺

そして、瞳の少し抜けている所、その2
『甘い』
所。甘すぎる所。
あの瞳に怪我を負わせた七美ちゃんに到っては、警察沙汰だったのだが、瞳のうったえで、とくに思い罰もうけなかった。
傷ついたのは、自分なのに……
瞳は変な所で甘さを見せる。だから、人に憑かれるんだよな……。

で、そんな瞳をほったらかしにできない自分も……
相当甘いかな……
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