『あの時、君は……』
初めての下校は、あまりにそっけなかく終わり、瞳も今日は出だしからテンションが下がっていた。


……俺……
もしかして、
瞳に冷めちゃったのかな……?


自分自信に聞いて見る。
でも、冷めた訳ではないと思う。

瞳を大切にしたいという気持ちが、少なからず……

ある

そんな感じがする。


そんな風に思っていたら、瞳の方から手を握ってくれた。

俺の手より、暖かかった。
瞳の方は、この
『下校』
と言う時間を楽しく過ごしたいらしい。

俺は、それに答えるように、瞳の手を少し力をこめて握りしめた。
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