『あの時、君は……』
――下校三日目

かなりしんどい……
一緒に下校するのって、こんな辛い事だっけ?

俺は、ずっとふり続いている雨と、この重苦しい雰囲気で、滅入っていた。

自然と何度も溜め息がでる。

「……ごめん」

瞳が俺の手を強く握って言ったのが聞こえた。

「え?」
「……彰、もう、私の事、嫌い?」

何、急に言い出すのさ、瞳
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