『あの時、君は……』
俺が困っていると、瞳の方から口を開く。

「私達が付き合ってからの、3ヶ月プレゼント」
「……」

俺はただ惚けた。

「……昨日言ったじゃん? 3ヶ月だから、何か記念になるのをって……」

ヤバ……
そんなの聞いてない!

瞳は、また作り笑いを浮かべた。

「やっぱり、聞いてなかったか! もう、彰、ちゃんと人の話聞いてなきゃだめだぞ!」

瞳の精一杯の作り笑いだった。
眉の端が下がっている。
きっと、泣きたいんだ。


やっぱ
最低みたいだ
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