『あの時、君は……』

=不思議=

俺と夏輝ペア、瞳と先輩ペアで早速試合をした。

3―0
俺達のストレート負け。
俺と夏輝は、悔しがる事はしなかった。
本当に強くて、ただ脱力するしかなかったのだ。

「瞳ちゃん強いね、俺完敗だよ」

夏輝が頭を掻いた。

「そんな事ないよ。夏輝君の方がすごいって。手合わせありがとう」
「いやいや!」

夏輝に続いて、俺も声をかける。

「本当お前強いよなぁ……宮城のやつって、全員こんなに強いのか?」
「そんなんじゃ……ないよ、強い人は強いだけ、だから……」

? なんだ?
俺の言葉の返事がすごい引けている。
俺、変な事言ったか……?
< 9 / 203 >

この作品をシェア

pagetop