『あの時、君は……』

=下校=

あれから一週間が過ぎた。
瞳とはどうにか仲直りした。
別れ話も、俺の必死の説得で治まった。

……だけど、ひとつ……
……どうにもならないことがあった。
あれから俺は、ずっと考えている……



『夏休み前に……引っ越すことに、なったの……』



この言葉が俺の頭から離れない。
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