感情方程式。
-先日-

私は図書室の机に気付いたら突っ伏して寝てしまった日だった。
ちょうどその時に先生が訪れた。
そこで、机の上に放置されていたスマホを普通に開いて連絡先を登録したらしい。

普通、人の携帯は覗かないものでしょ…。
まぁ、ロックをしていなかった私も私で悪いんだけれど…。

「ん……」
「あ、起きたか。」

その時に確かスマホをまた机に置いた。


「後でプチサプライズがあるから、楽しみにしてろ。」

と、その時に彼はにっこりと笑って言った。
---

たった今、その意味が解決された。
確かに…サプライズではあるけれど……

「人の携帯普通見る?」
《ちょっとした好奇心だったんだよ。》
「話はそれだけ?」
《違うよ〜》
「じゃあ、何ですか?」
《今は家に居るのか?》


最後の言葉で突然、落ち着いたトーンになるから少々、驚いてしまった。

「う、うん。」
《そうか。大丈夫か?》


…心配している……?
どんどん自分の予想外の方向に進んで行っているため、気持ちと頭の整理が追い付いていかない。
それと同時に昨日のことが再び脳裏に浮かんでくる。
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