感情方程式。
-麻璃side-
菊池 麻璃
私の名前。
学年は2年。クラスはD組。
親が資産家ということがあり
裕福な生活を送っている。
もちろん有名な家柄のため、
学校の生徒は大体知っていると思う。
そういったモノのせいで
自分自身が束縛される生活に
私は納得いっていない。
資産家だからお嬢様だろ~とか
贅沢ばかりしやがって~とか
正直そういったことをしているのは両親だ。
1人っ子である私は、
そんな生活はしていない。
けれど世間からの目はそうはいかなくて、
世の中って本当、面倒くさい。
...学校に登校するときは
いつも自分との会話になる。
そして鬱な気持ちのまま平気で遅刻をする。
何もかもどうでもいい女子高生。
それが私。
こんな自分の姿が見られているなんて
それは一切気づいてなんかいない。